第18回
スタートアップ支援セミナーin東京レポート
2025.1.17
スタートアップが依頼したい専門家がわかる!
~専門家の選び方から会話法、VCからみた課題まで~
2024年12月10日、「スタートアップ向けセミナーin東京」(以下、「本セミナー」と示します。)が、日本弁理士会 知財経営センター(日本弁理士会 関東会 中小企業・スタートアップ支援委員会 スタートアップ支援部会)主催、特許庁 スタートアップ支援班共催、日本ベンチャーキャピタル協会後援、アスキー株式会社協力にて行われました。本セミナーは、会場とオンライン配信のハイブリットで開催され、会場およびオンラインを合わせて95名の方が参加されました。
1. 本セミナーの概要
本セミナーの概要は下記の通りです。
-
- 1. 開催日時:令和6年12月10日(火)19:00~21:00
- 2. 会 場:株式会社KADOKAWA 五番町グランドビル 7Fセミナールーム、オンライン配信
- 3. 主 催:日本弁理士会知財経営センター(+関東会 中小企業・スタートアップ支援委員会 スタートアップ支援部会)
- 4. 共 催:特許庁 スタートアップ支援班
- 5. 後 援:一般社団法人日本ベンチャーキャピタル協会
- 6. 協 力:角川アスキー総合研究所、ASCII STARTUP
- 7. 参加人数:会場:16名、オンライン:79名
-
8. プログラム:
- 19:00~19:05:開会挨拶(日本弁理士会副会長 香坂 薫)
- 19:05~19:20:講演「特許庁のスタートアップ支援」(特許庁 関口 英樹氏)
- 19:20~19:30:講演「弁理士会のスタートアップ向け施策紹介」(知財経営センター担当副センター長 竹本 如洋)
-
19:30~20:50:パネルディスカッション「スタートアップが依頼したい専門家がわかる!
~専門家の選び方から会話法、VCからみた課題まで~」
- パネラー:以下の4名
- 1. 木本 大介(モデレータ):日本弁理士会 知財経営センター / ピクシーダストテクノロジーズ株式会社
- 2. 廣田 翔平:日本弁理士会 知財経営センター / グローバルブレイン株式会社
- 3. 下田 俊明:日本弁理士会 知財経営センター
- 4. 中村 達哉氏:グロービス・キャピタル・パートナーズ
- 19:50~20:00:閉会挨拶(日本弁理士会関東会中小企業・スタートアップ委員会 スタートアップ部会長 押谷 昌宗)
2. 内容
本セミナーは、ベンチャーキャピタル(以下、VC)によるスタートアップ(以下、SU)の伴走支援を行うために必要な論点を明らかにすることにより、SUの知財活動のROI(投資収益率)を上げることを目的とし、VCによるSUに対する知財の伴走支援について、VC、特許事務所の弁理士、SUの弁理士という各ポジションからのディスカッションを含む形式で開催しました。
当会副会長の開会挨拶から始まり、IPASやIP
BASEなどの特許庁の取り組みをご説明いただきました。その後、SU向けセミナーの開催や知財コンサルティング支援等の弁理士会の取り組みを説明しました。
パネルディスカッションでは、VC、VCで働く弁理士、特許事務所の弁理士、SUの弁理士の方々をパネリストに迎え、①VCから見たSUの知財活動の課題、②専門家(ライトパーソン)の選び方とコミットのさせ方の最適解、③経営戦略と知財戦略の関係はどうあるべきか、の3テーマについて、様々な視点から実体験に基づく具体的な議論を行うことができ、深く広い洞察・知見を共有することができました。パネリスト同士のやりとりも非常に活発で、議論が多いに盛り上がりました。
そして、パネルディスカッションの最後にQ&Aの時間を設け、リアル参加者からの質問についてパネリストから回答いただきました。
最後に、当会中小企業・スタートアップ委員会
スタートアップ部会長の閉会挨拶で本セミナーを終了しました。
本セミナーでは初めてVCの方にパネリストとしてご出演いただきました。事業全体を鑑みた幅広い視点からの質問もあり、VC、SU、及びSUと仕事をしている弁理士等にとって非常に勉強になるディスカッションになりました。
3. 最後に
スタートアップ知財支援セミナーは過去に東京、福岡、北海道、広島、愛知、熊本等で行いました。本セミナーでは初めてVCの方にパネリストとしてご出演いただきました。事業全体を鑑みた幅広い視点からの質問もあり、VC、SU、及びSUと仕事をしている弁理士等にとって非常に勉強になるディスカッションになりました。
日本弁理士会では、スタートアップ企業の方々を支援する取り組みを進めております。今回のセミナーが、スタートアップ企業の方々の一助となることを願っております。